MESSAGE
社長メッセージ
次の100年に向けた市場のパラダイムシフトに挑戦する
マルエム商会は、 2023年10月1日におかげさまで創業100周年を迎えることができました。
これもひとえに、皆様のお引き立ての賜物と心より感謝申し上げます。
一般には電気が広く普及していない頃、「これからは電気の時代が来る」と考えた創業者・森田秋男は、タングステン電球「マツダランプ」をリヤカーに積んだ行商からスタートしました。
創業のきっかけとなったのは、創業1カ月前の9月1日に発生した関東大震災でした。東京が壊滅状態に陥り、日本が未曾有の危機に襲われる中、「日本の復興に明かりを灯したい」との創業者の思いから、1923年10月1日、愛知県一宮市に電気機器商店「マルエム商会」は誕生いたしました。
創業当時の一宮は、現在と比べると想像できないほどの田舎で、田んぼ、畑の続く田園都市であり、その間に点在する煙突のけむりをたよりに工場巡りをしておりました。昼食は田の中のあぜ道で、ときには工場の片隅で水筒の冷めたお茶を飲みながらの商いでした。
100年のあゆみは決して平坦な道ではありませんでしたが、戦前は繊維産業向けの機械販売と電気工事業、戦後は生産ラインの自動化に対応した産業機器・電力機器の販売に加え、エンジニアリングで貢献する『技術商社』として着実に歩みを進めてまいり、今日では全国8支店に加え、中国・広州市、天津市にも関係会社を設立するにいたりました。
創業100周年を迎え、次の100年に向けた企業コンセプトとして『小粒でもキラリと光る技術商社』を掲げております。これは、ことわざの「山椒は小粒でもぴりりと辛い」をもじったもので、「山椒の実は小さいが非常に辛いところから、企業体は小さくても、非常に鋭く優れた、存在感のある技術商社にしたい」という思いを込めました。またこの「小粒」というのはマルエム商会のことだけではなく、世界にはまだまだ企業規模は小粒だが、キラリと光る技術を持つベンチャー企業や中堅・中小企業が数多くあり、そうした技術を広く集約して、大きな技術に化学反応させていく、そのお手伝いをマルエム商会が担おうとの思いもこめております。
自動車産業におけるCASEや、GX実現に向けて地球規模でカーボンニュートラルへの取り組みが進められるなど、日々、市場のパラダイムシフトに直面する中で、これらの大変革にスピーディーに対応できる人材育成やクロスファンクショナルチームを導入し、時代に即応したソリューション提案が出来るように取り組んでまいります。
今後とも一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
『小粒でもキラリと光る技術商社』で
ステークホルダーの皆様に必要とされる企業へ
株式会社マルエム商会
代表取締役社長